[文/しるこ]
アジアチャンピオンズリーグ、グループGの第2戦。
全南ドラゴンズは2点をリードしながらも、G大阪に逆転負けを喫した。全南は開幕から2連敗。日本、オーストラリア、タイの強豪クラブと闘わなければならないという厳しい組に入った全南のグループリーグ突破はかなり厳しくなった。
それと共に、韓国のクラブがJのクラブに対し、実に8試合連続勝ち星なし、という不名誉な記録も作ってしまった。
アジアチャンピオンズリーグや、A3チャンピオンズカップなど、始まってからの歴史はそれほど長くはないが、韓国のクラブは、Jのクラブには負けないという自負があった。アジアチャンピオンズリーグが始まってから昨年、浦和がアジアチャンピオンになるまで、Jのクラブは現に韓国のクラブに決勝トーナメント行きを阻まれていたといっても間違いではないだろう。2003年から始まったA3でも、韓国のクラブは最多3回の優勝を成し遂げている。
しかし、去年からそれが急激に変化した。
2007シーズン、公式戦で韓国のクラブはJリーグクラブに一つも勝てていない。これはかつてなかったことで、韓国のサッカー界にちょっとした衝撃を与えた。ゆゆしき事態だと考えるメディアも少なくない。
◆2007年度、公式戦におけるクラブ対戦成績
A3チャンピオンカップ
城南0-1浦和●
アジアチャンピオンズリーグ
全南1-3川崎(H)●
全南0-3川崎(A)●
全北1-2浦和(A)●
全北0-2浦和(H)●
城南2-2浦和(H)▲
城南2-2浦和(A)▲*PK戦で敗戦
2002年、ワールドカップ共催以降、日韓両国は脱アジアを掲げ、お互いに成長していく方に向かっている。かつての韓国の中に常に存在した「日本に勝てさえすればいい。」という時代は終わりを告げている。
とはいえ、永遠のライバルであり、常に意識せざるを得ないのが日本であることに変わりはない。
それは、国家代表の試合だけの話ではなく、先にプロ化をした韓国国内リーグにとっても同じだ。
「KリーグはJリーグより10年早くスタートしたが、すでに10年遅れてしまった。」というのは多くの韓国サッカー関係者が口にする言葉だ。これは正常なクラブ運営やユースシステムの構築などの面を主に指しているのだが、その10年の遅れが今の結果に表れてきたのではという意見もある。
さらに、近年増えてきた韓国人選手、特に若い選手たちのJリーグへの流出が、プロ連盟に危機感を与えている。
2008シーズンのアジアチャンピオンズリーグはまだ始まったばかりだ。
そして今シーズン、A3は日程の都合で開催が延期されることが決まっている。
全南は、次回アウェイでG大阪ともう一度対戦する。そしてもう1チーム浦項は、決勝トーナメントに進まない限り、日本のクラブとの対戦は実現しないため、全南の大阪での戦いぶりに注目が集まるのは必死だ。
Jリーグより10年早く始まったプロリーグとはいえ、まだ歴史は25年に過ぎない。
まだまだお互いに切磋琢磨して成長していく歴史は始まったばかりなのだ。