2008年03月28日

大学日韓定期戦2008、全日本大学選抜×全韓国大学選抜

[文/しるこ]


今年で5回目をむかえる大学選抜の日韓定期戦、デンソーカップ。
1997年、日韓ワールドカップ共催決定記念として、日本の大学連盟が韓国大学選抜チームを招き親善試合を行ったのが始まりだ。その後2004年に大学日韓定期戦として生まれ変わり、毎年日韓両国で交互に開催することになった。
昨年は、韓国の安養(アニャン)で行われたが、今年は3月23日に、日本の東京国立競技場で行われた。1997年から数え、今年で12回目ということになる。

近年、Jリーグも高校卒より大学を経てプロに入る選手が増えてきており、多くのJリーグ関係者も注目する試合になっている。日韓両国とも、この大会を経てプロ、そして代表にまでなった選手たちは多い。
坪井や堀之内(共に浦和)、羽生(FC東京)、巻(千葉)、藤本(清水)、伊野波、田代(共に鹿島)といったそうそうたるメンバーがこの大会に出場している。

それは韓国も同様で、1997年には、アンジョンファン(釜山)が来日、10番を背負っていた。翌1998年には、現神戸のキムナミルが、2002年には柏レイソルにもいたチェソングク(城南)、昨年まで名古屋で活躍していたキムジョンウ(城南)、2005年には先日の東アジア選手権の日本戦でゴールを決めたヨムギフン(蔚山)、2006年には現在鳥栖でストライカーとして活躍中のキムシンヨンもメンバー入りをしている。

試合は開始早々に動いた。
開始1分。日本はまだ立ち上がりの段階で、韓国にPKを与えてしまう。これをユース代表の経験もある韓国の9番、クォンスンヒョン(高麗大)が落ち着いて決め、1-0と韓国がリードする。

このリードを追い風に、韓国が優勢に試合を進めていく。中盤から韓国に支配され、日本は攻撃の形すら作れない状況で時間だけが過ぎていく。ただ幸運だったのは、攻勢を強める韓国に追加点を与えなかったことだった。
追加点のとれない韓国の一瞬の守備の隙をつくかっこうで前半41分、日本はFWの渡邉千真(早稲田大)がゴールを決める。
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<日本大学選抜先制ゴール>

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前半はそのまま1-1で終えた。

後半にはいると情勢は完全に逆転する。
中盤の構成を少し攻撃的シフトに変更した日本が、後半開始早々から攻撃を仕掛ける。

少々守備に難のあった韓国は、ここから守備に追われるようになり、攻撃がおろそかになくなってくる。前半活発だったサイドバックがあがれなくなり、前半日本の守備を引っかき回していたツートップ、キムヒョギとコギョンミンのボールにさわる回数が減ってくる。
中盤は完全に日本が支配する状況になってきた。
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<日韓攻守の要、韓国8番:ムンビョンウ、日本7番、今大会MVPの三門雄大>
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韓国は選手の交代で打開をはかる。これが功を奏し、試合は緊張感を増してくる。
両チームとも選手交代が効果を得る形で緊張感のある試合が継続する。特に両チームとも中盤をつなぐ意識が強く、比較的短めの早いパスで素早い試合展開が続く。攻守の切り替わりが早い。

両チームともチャンスらしいチャンスはほとんどなかったが、その少ないチャンスをものにして、追加点を奪ったのは日本だった。54分には宮崎智彦(流通経済大)、85分には伊賀貴一(静岡産業大)がそれぞれ追加点を奪い、3-1と日本が勝利をおさめた。
過去5回の対戦では、日本開催の際には日本が、韓国開催の年には韓国が、それぞれ勝利をおさめるという結果になっている。近年韓国も日本も大学サッカーレベルは拮抗していて、かつ双方共に全体的なレベル向上がはかられていることが、この試合、この大会を通じて見て取れる。

日本は、この定期戦を前に、毎年、デンソーチャレンジカップを開催、選抜チーム選手選定を行い、選抜チームをきっちり作り上げた状態で日韓戦に臨んでいる。
韓国は、アマチュアの大会が行われている真っ最中ということもあり、例年寄せ集めチームと印象がぬぐえなかったが、今回はこの定期戦を前に、合宿を行ったという。その成果が緊張感のあるいい試合だったのだろう。

今日この試合で活躍した日韓両国の選手たちが、今後大きく羽ばたいていくことを期待している。

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◆第5回、日韓大学選抜定期戦、デンソーカップ
全日本大学選抜3-1全韓国大学選抜
01分:クォンスンヒョン(韓国)
41分:渡邉千真(日本)
54分:宮崎智彦(日本)
58分:伊賀貴一(日本)

◆個人賞
優秀選手:渡邉千真(日本/早稲田大)、ムンビョンウ(韓国/明知大)、イギョンミン(韓国/成均館大)
最優秀選手:三門雄大(日本/流通経済大)
posted by FOOTMANIA編集部 at 11:46| Comment(0) | TrackBack(1) | マッチレポート
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