“Stop the Chelsea”各クラブの目標はそれぞれだったがプレミアシップ全体に課せられた任務は間違いなく“ロマノフ王朝の3連覇阻止”だった。特にチェルシーに対抗しなければならないビッグ3は過去2シーズン、ほとんどなす術なく独走を許してしまっている。「今期こそ」の想いは強かったはずだ。
そして結果的に、この任務は達成される。赤い悪魔の復活によって。
道のりは平坦ではなかった。W杯で勃発したルーニー(&イングランド国民)とC・ロナウドとの対立を解決しなければならず、優勝へ向けての補強もスパーズからマイケル・キャリックを獲得したに留まったのだから。だがご存知の通り、始まってみればベテラン勢と仲直りした2人の活躍が大きな躍進への秘薬となり、リーグ優勝を達成。詳しくはチーム総括にて見てほしいが、本当にサー・アレックスは偉大な男であることを痛感させられたシーズンだったように思う。
そして3連覇を逃したがチェルシーも決して悪いシーズンではなかった。怪我人が続出する中、リーグ2位、CLベスト4、FAカップとカーリングカップで優勝。十分な結果だといえる。敗れてなお強し。これがチェルシーの印象だ。リバプールとアーセナルは結果を残せなかったが、今度はこの3チームでレッドデビルズからタイトルを奪うために精進してほしい。
また、余談ではあるが今期はプレミアシップの強さを世界に示したシーズンでもあった。その最もたる理由はなんといってもCLのベスト4に残ったクラブの内3つがイングランドのクラブだったというところだろう。残念ながら優勝は逃したが、来期以降へ向けても明るい話題である。後はUEFAカップ出場組にも結果を期待したいところだ。
話を戻そう。結果的にはもう1つのテーマだった4強崩しが実現することはなかったが可能性を感じさせてくれるシーズンだった。堅守のエバートン、攻撃のスパーズ、ポーツマスもそうだ。あるいは今期は下位に沈んだが魅力的な選手を抱えるニューカッスルやウエストハムなども。彼らが4強に割って入り、互いの刺激しあう好敵手となれば、来シーズンはさらに面白い展開を望むことが出来るだろう。
そして声を大にして主張したいのが残留争い。最終節まで目の離せないスリリングな激闘だった。例えばシェフィールド・U対ウィガンの直接対決は今シーズン最大のハイライトだといっても過言ではない。選手のレベルや技術に関係ない、想いと力のぶつかりあいはまさにフットボールの原点を見ているようだった。王者マンチェスター・Uをウエストハムが破った試合もまたしかり。これほど観ている者の胸を容赦無しに打つような試合など早々お目にかかれるものではない。
優勝争いばかりに目を奪われず、下位を見てこそ、そのリーグの本質や面白さが見えてくるというものだ。その点において、今期のプレミアシップは十分にエキサイティングであった。
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再び主君になったレッドデビルズ。追う立場となったチェルシー。昇格クラブ、レディングの躍進。移籍・クラブ買収騒動に揺れたウエストハム。シーズン終盤にかけて激化した前代未聞の監督人事、そしてサンダーランドの昇格etc…。話題に事欠かない、世界最高峰のリーグであることを来期も期待したい。
いや、その前にマーケットではどんな動きがあるのだろうか。早くも来期への期待に胸膨らむ今日この頃である。
(序文:著Oracion)
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posted by FOOTMANIA編集部 at 17:59|
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